フェアリングというか、HTV-X用のPAF(衛星接合部)の搬入だね
エアバス製なのか

H3のフェアリングは、通常は全長10mのショート(S)と16mのロング(L)がある
直径は機体と同じ5.2m
これは川崎重工が開発・製造

それとは別に、ロングの直径を5.4mに広げたワイド(W)もある
当面はHTV-Xの打ち上げに使われる予定
これはスイスの大手の宇宙機器メーカーRUAG Space社が提供する
同社はアリアン5/6やアトラスV、ヴァルカンセントールのフェアリングを提供している

「なぜW型だけ海外?」は謎とされてるけど、
アリアン5/6やヴァルカンのフェアリングは直径が5.4m
RUAG社としては、W型の製造がしやすいんじゃないかと推測
川重に、たまにしか使わない5.4m径のフェアリングを注文すると高価いのかも

そもそもHTV-Xの外径はHTVと同じ(4.4m)なのに、
何で通常の5.2mのフェアリングではダメなのか?とも思うが
https://pbs.twimg.com/media/GLgq-2obUAAIVcX.jpg
旧こうのとりでは与圧部が上部にあったので、フェアリング上部の開口部からレイトアクセスしてたが、
HTV-Xでは与圧部は下部に変更されたので、PAFの内部からアクセスするようになる
機体とフェアリング壁との隙間も少し余裕があるようだね
機体の中央部が統合サービス部で(旧こうのとりでは機体下部などに分散)、
上部が非与圧の貨物スペースに(旧こうのとりでは機体中央部)なっている

さらに将来は、機体中心を直径1m超のセンターシリンダーが貫通して飛行士が行き来できて、
宇宙ステーションのモジュールとしても利用できるようになるとか?

また、W型のフェアリングを用意することで、アリアン6やヴァルカンと同じ直径となり、
彼らの衛星顧客に手を伸ばすことも可能に?
「フェアリング直径は5.4m版も有り、H3にも搭載可能です。料金は彼らの半額ですよ~」