ショットウェル社長は、彼女のボスよりも壮大な野心家?
https://www.wired.com/story/spacexs-president-is-thinking-even-bigger-than-elon-musk
https://media.wired.com/photos/5ace7c5f5f2e234c3e92b7ab/master/w_825,c_limit/gwynneshotwell-482071339.jpg

彼女の仕事は、イーロンマスクのイカれた将来構想を、
何千人もの従業員たちを失望させずに実現可能な形で届けること。
そうやってボスと従業員との間を取り持つ間に、彼女はマスク譲りの思考法を身に着けた。

TEDの収録に登場した彼女は、壮大な夢を語った。
「火星への移住は、将来、太陽系以外の恒星系や、他の銀河へと人類が進出していく、
 そのための単なる第一歩に過ぎないの。
 火星は確かに悪くはないわ。でも人間が住むには、ちょっと修理が必要なボロ家よ」

彼女は、スペースXが今後10年間で火星への移住を進めると主張した。
「地球が何らかの理由で、生物が住めなくてっても大丈夫なように備えておくの。
 人類という種を守るのよ」

一方でスペースXは、マスクの大言壮語によるスケジュール破りで有名だ。
彼女はそんな疑問に対し、「どうせ上手く行きっこないよ」的な連中の議論に過ぎないと切って捨てた。
科学技術の未来を信じるTEDの聴衆の共感に訴えかける方法だ。

彼女はスペースXの計画の本質的な面を強調した。
「人間ってのはね、外へ、遠くへと行きたい、探索したい生物なの。
 そういう習性があったからこそ、人間は、他の動物とは違う進化を遂げたのよ」 
別の恒星系で、別の種類の生命体と出会いたい、という希望を彼女は述べた。

彼女たちは他の惑星の前に、この地球を変えるような計画を進めている。
彼女はスターリンク計画には100億ドルの費用がかかるという予想を述べた。
収益モデルについてはまだはっきりとはしていないし、過去の同様の計画は全て潰れた。
しかしそれでも彼女は強調する。
「一歩一歩進めていくの。世界が一変することに疑いはないわ」

BFRを使って地球のどこからどこへでも、30分以内に到着するスペースプレーン計画もある。
旅客機のビジネスクラス料金より少し安い程度の運賃を目指す。
こちらも10年以内に実現すると述べた。
疑問を呈する声に対し彼女ははっきりと答えた。
「私の時間内で実現するわ。イーロン時間じゃなくてね」