LOC(Loss of Crew)の計算手順やチェック項目は複雑・膨大で、
俺達の手に負えるものではないようだ。

コンポーネント一つを変更・改良しただけで変わってくるし、
発射から地上帰還までのシステムトータルでの計算となる。
例えばロケットが設計上(実績ではない点に注意)100回に1回失敗するとした場合、
脱出装置は理屈の上では、3回に1回の不具合(LOC = 1/300)まで許容されるとか、
そんな単純な計算ではないけれど。
日本も将来は、避けては通れない手順ではある。

スペースXの場合、ドラゴン2の設計・構成で厳格な審査が行われ、
全部成功というドラゴン1の実績は必ずしも有利とはならない。
またロケットの方も、Block5で新しいコンポーネントを含めた審査となり、
上記のように、(Block4までの)ファルコン9の成功率は無意味となる。
あくまで「この設計・構成で人間を飛ばしたいんだが、条件を満たすかな?」という審査。