生きている豚の血管に損傷したヒトの肺を接続することで、移植用臓器として使えるまで回復させられました。

臓器移植は時間との戦いです。

しかし「肺は保存するのが最も難しい臓器」と言われており、酸素を含んだ空気と体液を人工的に送り出す体外灌流(たいがいかんりゅう : EVLP)システムをもってしても数時間で使用不能に陥ってしまいます。

そのため、臓器提供者から摘出された肺の20%だけしか移植に使うことがでず、多くの患者が待機リストに名前を残したまま命を落としていきます。

そこでコロンビア大学の研究者たちは、摘出されたヒトの肺を豚に移植することで、肺機能の保存と回復を試みました。

結果、豚に接続されたヒト肺の長時間保存に成功しただけでなく、劣化による激しい損傷すら回復させることにも成功したのです。
この技術使えば脳死しても機能までは蘇るかも?