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人間の雇用を奪うのは避けられない

AI製品を売り込む多くの人々と異なり、シュミットフーバーはAIの進歩が人間の雇用を奪う可能性を否定しない。
国や集団により、消滅する労働市場にうまく適応できるところとそうでないところがあると彼は言う。

勝者になりそうなのは福祉制度が整った北欧諸国(『仕事がなくても死ぬことはない』)や女性(『女性は幅広い問題解決能力を持つから、男性よりも代えが効かない存在だ』)、
それに高い創造性を持つ人々(『人間の経験の深さを本の中でまざまざと表現できる作家なら、貴重な存在と言えるだろう』)だ。

彼は他のAIの生みの親たちと同様に、奴隷のごとくプログラミングにその人生を捧げてきた。
彼らは皆、機械がいつの日か自分たち人類を超えるだろうと確信しており、新たな世界秩序がもたらすであろう効率性と明快さを歓迎している。

彼らは思索的な部分までアルゴリズムに乗っ取られてしまっている。例えばシュミットフーバーの趣味は「低複雑性アート」だ。これは数学の公式を用いてコンピューターで画像を生成させるというものだ。