電気が無駄に…? 九州で再エネ捨てる「出力制御」急増、なぜ
mainichi.jp/articles/20240528/k00/00m/020/217000c

太陽光などの再生可能エネルギーの発電を一時的に止める「出力制御」が九州で急増している。
2023年度の制御電力量は前年度比2・9倍の12億9000万キロワット時だった。
平均的な家庭30万世帯の1年分の使用量に匹敵する電気が無駄になった計算だ。
再生エネを有効に使おうと、昼間の電気代割引きや蓄電池の整備などが進むが規模は小さく、24年度も10億キロワット時の出力制御が見込まれている。

国などは広域送電網の容量拡大を目指すが、巨額の費用がかかり、整備には長期間を要する。
余る電気を蓄電池に貯めたり、水の分解に使って水素として貯蔵する取り組みも進むが、まだまだ規模は小さい。
九州電力は、晴天時の積極的な電力消費を促そうと、専用アプリを通してポイント還元に取り組んでいるが利用は一部にとどまっている。