蓄熱材の利用法を考察すると
戸建て住宅の場合は、通年で温度が一定の地下熱を利用し地下室等へ蓄熱材を設置して居住空間との熱交換を行ない、地下に設置した蓄熱材へ空気など循環させ夏は部屋の温度を下げ冬は温度を上げたり生活用水を温めるなど可能だろう

そして蓄熱材から循環させる熱の伝導効率を上げるためのヒートシンクなど付加したり蓄熱材を撹拌するなどして蓄熱温を維持(排熱や蓄熱)しながら適確に自動制御し効率良く循環させなければならないだろう。使用する電力は発熱等に使わないので僅かだろう
また温熱や冷熱の持続性を保つべく蓄熱材の熱容量と熱効率を維持するために必要な蓄熱材の質量が過不足なく確保されていなければならないだろう

共同住宅やマンション等でも同様の戸別的な地下熱の運用が基本になるだろう。設備効率を上げるために数世帯を1単位とする様な効率的な熱循環の方法も可能な限り行なうべきかも知れない

アパートやマンション等では蓄熱材と個々の世帯との熱伝導に一定の距離を要すだろうから熱的ロスが生じないよう蓄熱材と世帯をつなぐ配管内等に熱媒体等を通して循環させ熱効率を落とさない工夫が必要になるだろう

そのために各世帯のベランダ等を利用し熱媒体温を外気温と熱交換したり他種の蓄熱材と熱交換する必要もあるだろう。その際各世帯で戸別に制御する熱交換ユニット等を設置しなければならないだろうが相当するスペースを要するかも知れない

ベランダ等へ設置する熱交換ユニットには他の異なる蓄熱材を内蔵し熱媒体と熱交換して目標温に制御(加温や冷却)するのだろう。その際の電力は熱媒体を循環させる電力と室内に設置するエアコン型の送風ユニットの電力が消費されるだろう。また戸建て住宅でも同様の運用形態を採用できるだろう
電力の使用形態としては従来の暖房や冷房する際のヒーターやコンプレッサーの電力が不要な全自動エアコンみたいなものなのだろう