>>54
オレも苛性ソーダの副生水素がそんなことになっているとは、
あのスレで他の人(おそらく業界関係者)から指摘を受けるまで知らなかった。
化学反応式まで計算して検証してくれる人までいた。

マスコミの記事を鵜呑みにしてはいけない。
大本営(?)発表を、記者の技量か、何の疑問も持たないまま、
そのまま記事にすることが、未だにある。
そのリンク先の記事は昨年8月のものだが、
同じ新聞社の昨日付の朝刊では、今頃になってこんなことを言い出した。
ttp://www.nikkei.com/my/#!/article/DGKKZO85507280Z00C15A4EN2000/
(h抜きで勘弁)

経産省の資料については、例えばエネ庁燃料電池推進室が作成したこれ。
2014.4.14 第5回 水素・燃料電池戦略協議会ワーキンググループ
資料2「水素の製造、輸送・貯蔵について」
ttp://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy/suiso_nenryodenchi/suiso_nenryodenchi_wg/pdf/005_02_00.pdf
これのp.30を見ると、将来の水素供給源として苛性ソーダ生産プロセスを
ポテンシャルの試算対象に入れているが、ご丁寧に、脚注に赤字で、
「シンクタンクが試算したもので、エネ庁の見解を示すものではない。」
としている。
この回の議事要旨は、なぜかまだupされていないようだが、
WGメンバーとの間に、どんなやりとりがあったのやら。
高炉も苛性ソーダも、経産省が管轄であり、
おそらく自家発燃料化、苛性ソーダ生産の省エネ化は、
自分で良く知っていて、旗を振ったと思われるにも拘わらず。

石油精製から出る水素は、化石燃料由来だから言及しない。

その他、いくつかのプロセスで水素は発生するかも知れないが、
多くは他のガスと混じっていて、
・精製するのに多大なエネルギーとコストがかかる(深冷分離やPSAには大きな動力が必要)
・流通経路がない
ので、大気解放か自家発燃料になっているんじゃないか?

やり切れないが、でもね、ニンマリした話もあんのよ。