中央構造線断層帯を新評価12/19 22:15nhk
国内最大の断層帯、「中央構造線断層帯」について、政府の地震調査委員会は、新たな評価を公表しました。
それによりますと、瀬戸内海沿岸を中心に、震度6弱以上の激しい揺れに襲われると想定され、島根県でもところによって沿岸部などで震度5強の強い揺れが予測されています。
政府の地震調査委員会が新たに公表した評価によりますと、「中央構造線断層帯」の全長はおよそ440キロで断層帯全体が同時に動いた場合、マグニチュードは「8点0程度もしくはそれ以上」としています。
また地下の断層の位置がこれまでより瀬戸内側にあると考えられるとして、広島県と岡山県、それに山口県では瀬戸内海沿岸を中心に震度6強や6弱の激しい揺れに襲われるほか、山口県の離島では局地的に震度7の揺れとなるおそれがあると予測しています。
また島根県と鳥取県では広い範囲で震度4以上となり、ところによって沿岸部などで震度5強の強い揺れが予測されています。
地震調査委員会は今回の評価をもとに来年、各地の揺れを細かく想定した地図を公表するとしています。
地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は、「内陸の浅いところで起きるため揺れで大きな被害が出る可能性がある。建物の耐震化など事前の備えを十分に進めてほしい」と話しています。