東日本大震災を「語り継ぐ」ことの意味は、

@東北沿岸地方においては、津波は40〜60年くらいの周期で到来するものであり、1000年に一度ではない。
 (昭和三陸沖地震から東日本大震災までが78年と少し長かったため、この認識が欠如していたことが、
 被害を大きくした、ということが挙げられると思われます。特に海岸付近にここ数年で出来たような住
 宅街においてはその傾向が顕著であったといえます。)
A@より、東北地方には津波は付き物であるから、沿岸部に居住する時にはその覚悟で住まなければならない。
B今回の震災において、町全体が流出してしまったような場所においては、今回のような悲劇が繰り返される
 恐れがあるので新しい入居者には注意を促す必要がある。
ということであると思われます。
 次に、「震災は忘れた頃にやってくる。」といわれますが、今回の震災において、地震の前触れのようなことや現象が発生しなかったか、
もし発生していたのであれば、そうしたことを列挙していき、そうした現象が発生したら地震の前触れとして警戒する必要があるといえます。
例えば、東日本大震災の半年くらい前から、電波時計が狂いだすという現象が発生していた、という報告があったようです。地震が発生する時にはFM電波
に乱れが生じるそうですが、東日本大震災の半年くらい前から電波で時刻を修正する電波時計の時刻が狂いだすという現象が発生していたのでした。
電波時計の狂いは震災後も3ヶ月ほど続いていたようでした。この例のように、大きな地震には何らかの前触れとなる現象が見られることがあります。
そうした事例を集めて、その中の現象が発生するようでしたら地震の発生を警戒し、防災訓練を行うことは決して無駄なことではないと思われます。