>>136 続き

 〜Aさんの教訓(津波から逃れるための避難訓練)〜

>>136の動画において、津波被害者のAさんは、仙台市泉区から塩釜市に向かい途中で地震に遭い、
津波に巻き込まれてしまいました。Aさんの教訓を今後の交通社会に生かす方法を考えましょう。
東日本大震災においては、発生当初から東北地方において6mの津波が発生するという予測が出ていました。
しかし、発生した津波が陸地のどの辺りまで到達するかの予測が出ていなかったのです。そのため、
津波到達地点に侵入してしまい、車ごと津波に巻き込まれてしまった方は少なくなかったようです。
こうした不慮の事故をなくすための防止策を考えましょう。

@今回の津波被害において、津波が到達した地点に目立つような線を道路上に引きましょう。これを津波到達線と呼びます。
A地震が起き、津波警報が発令されたら、車両は直ちに津波到達線の外へ退避する事が望まれます。
B地震発生から津波の到達までは約25分〜30分です。津波は沿岸部から最大でも5kmほどまでしか到達していません。
 最大でも車両は5kmほど移動できれば津波には飲み込まれないことになります。5kmは時速30kmで、12分の距離です。
 しかし、震災発生時は通常と異なり、混乱と混雑が予想されます。また退避中に車両同士の接触事故や、対人事故を
 起こしてはならないということも念頭におかねばなりません。
C津波到達線の外へ車両ごと退避するには、日頃からの訓練が必要になります。これは東北地方の車社会を維持していく上で、
 必要な訓練となります。
D毎年3月11日を津波退避訓練の日とし、公安委員会の協力の元で、津波からの退避訓練を行いましょう。
E訓練においては、公安委員会のヘリコプターによって上空から、避難警報を発令してもらい、全車両が、
 滞りなく、津波到達線の外へ退避できるようにしましょう。