電荷保存則というのがあって、空間のあらゆる場所で、領域を定義して観察すると、流入した
電荷と流出した電荷は等しく、生成、消滅はしない。これを回路にあてはめたのがキルヒホッフ
の電流則。

町内一周マラソンをしたとする。コースには高低があって、登ったり下ったりするが、スタート
地点まで戻れば、そこに戻ったわけだから、上昇下降の正味は打ち消しあってゼロになっている。
この地点の高低のように、一周すると差し引きゼロになる量をポテンシャルといって、
電圧もそのひとつ。空間のあらゆる場所に閉曲線を定義して観測すると一周ゼロになるが、
それを回路にあてはめたものがキルヒホッフの電圧則。

キルヒホッフの法則は、このように、より上位の法則(マックスウェルの方程式)から
導けるもので、それを回路理論で使いやすく、見やすく表示したものといってよい。

実際に計測するとゼロにならない等は計測誤差の問題で、ポテンシャルがゼロに
ならない状況があったら、宇宙は崩壊する。

電力(これも厳密な保存量)について、何か不思議なこと、あるなら書いてみてくれ。