二十数年前、田舎――というか山、深夜、作業中に DMM が動かなくなった。電池切れだ。
電池は 006P だ。替えは無い。店も無い。ジャンクの LED と SiD をばんばん直列にして
9V の安定化電源でも製ろうか? いや……

充電してやる 凹ゞミ'ω ` ミ

9V の AC アダプターで 006P を充電してみた。通電確認は LED だ。予め LED に 10Ω
とかの低めの抵抗器を並列に接続しておき、ようすをみながら抵抗器を接なぎ替え、次第
に抵抗値を上げてゆく。LED が “ 普通の ” 明るさで光るときには 3mA ほど流れている
はずなので、標準の順方向電圧と並列抵抗値からだいたいの電流が解る。

トランス式の 9V の AC アダプターは軽負荷時に 12〜13V 出るはずだが制限抵抗無し
でいけちゃった。充電時には電池の端子間電圧がはね上がるんですね。「 AC アダプター
→ 赤色 LED → 006P 」 と、直列・並列抵抗無しで接続しても LED はほのかに光るだけ。
「 AC アダプター → 006P 」 直結でも 20mA 以下しか流れないようで、ぱっとみ何の変化
も無い。まあ水素爆発がこわいので広口の空缶に電池を入れて一、二時間ほっといた。

あったまってました。やっぱり水素が発生したようで、電池がややふっくりまるくなり、かしめ
がゆるんでました。ゆるんだ外皮を剥いてみると、水色のヴィニールがぱんぱんに脹れて
ました。が、少し経って冷えると縮んだ。水素が発生したんぢゃないのか。空気が膨張した
だけか? よくみると黒いペーストの表面に亜鉛のデンドライト ( 樹状結晶 ) が成長してい
ました。ところどころ溶けて小さな泡 ( 水素? ) を出していました。疲れたので寝て起きると、
亜鉛は、ところどころ水酸化亜鉛 ( ? ) の白い粉を残してきれいさっぱり消え、電池電圧
は無残に低下していました。

マンガン 006P 電池、12〜13V、10〜20mA で 1〜2h 充電した直後は DMM をしばらく動か
す能力があったが、夜が明けるまで耐たなかったという報告 ミ'ω ` ミ