高輝度青色LEDを世界に先駆けて発明したのは中村氏です。

赤崎氏と天野氏は窒化ガリウムの高品質結晶創製技術を世界で初めて発明し、
PN接合が可能だと証明しました。

中村氏が渡米後の2000年頃から、赤崎氏と天野氏は、ご自分たちが高輝度青色LEDを
1989年に世界で始めて実現して、中村氏は自分たちの成果を発展させて1993年に量産化、
製品化をしたと講演等で話されるようになりました。

1989年に世界で初めて高輝度青色LEDを実現したという赤崎氏たちの青色LEDは、
青色LEDではなくて紫外発光です。とても実用化できるレベルの物ではありませんでした。

高輝度青色LEDは窒化インジウムガリウムが必須で、これが無ければ青色LEDも
青色レーザーも作れません。これを中村氏が発明して1993年に100倍も明るい高輝度青色LED
を実現したのです。

長年にわたり間違った報道が日本国内に流され、ノーベル賞発表時、日本は一体となって
マスメディア、産学官はおめでとうコメントを赤崎氏と天野氏が青色LEDを発明、中村氏はその
量産化、製品化をしたと報道しました。文部科学賞のおめでとうコメントもそうでした。

その後、中村氏が訂正を要求して、文部科学省平成28年版科学技術白書のノーベル特集で
3人の正しい功績が書かれました。p20、p26
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2016/05/26/1371168_001_1.pdf

中村氏は1993年に高輝度青色LEDを発明した後、インタビューや著書などで一貫してブレない
発言をしています。
まだ世にない青色発光ダイオードをどうしてテーマに選んだのか、その理由です。
小さな会社で大きな企業の後追い発明をしても、どうしても負けてしまう。
だったら会社を首覚悟で、まだ誰も発明できていない青色発光ダイオードを研究しようと
選んだのです。

中村氏が青色発光ダイオードをテーマに選んだ理由は、その当時何度か同時受賞を
されていた赤崎氏や天野氏も知っているはずです。

それなのに平成26年10月22日、科学技術イノベーション会議に呼ばれて、大臣を前にして
講演している天野氏は全く違うことを話されています。
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg10707.html

そして、天野氏が提示されているスライドはノーベル賞レクチャの時と、
大臣を前にしたイノベーション会議の時では違った内容です。

どうしてこういうことをしなければならなかったのか。