【想像してみて下さい】

ある日、あなたは道端でカバンをひったくられました。
そのカバンには、100万円もの大金が入っていました。
あなたは急いで警察に通報しました。犯行現場の周辺を巡回
している警官にも、事件に関する情報が伝わります。

警官Aは、犯行現場周辺で、あなたの目撃証言と似ている怪しい人物を
発見しました。そこで、彼に職務質問を行いました。
ところが彼は、「法律上、職質に応じる義務なんてないだろ。そんなもの拒否する」
と答えたので、警官Aは彼を行かせました。
<質問@> あなたならどう思いますか?
A 明らかに怪しい人物を、簡単に見逃すなんて職務怠慢だ
B 職務質問はあくまで任意だから、警官Aの対応は正しい

警官Bは、犯行現場周辺で、あなたの目撃証言と似ている怪しい人物を
発見しました。そこで、彼に職務質問を行いました。
彼は職務質問を拒否しましたが、警官Bは強引な手段で職務質問や手荷物検査に
従わせました。ところが、結果的に彼は犯人ではありませんでした。
<質問A> あなたならどう思いますか?
A さすがにこの状況では犯人逮捕が優先だから、多少のことは仕方がない
B 仮に犯人とよく似た人物であっても、強引な職務質問は許されない

普段の皆さんならBを選ぶでしょうが、100万を盗まれて慌てている状況なら
答えは違うでしょう。何としてでも犯人を捕まえてほしいと思うはずです。
ちょっと想像力を働かせ、犯罪被害者の立場で考えれば、職務質問の大切さも
分かってくるはずです。