コレステロールは体内でつくられる?

私たちが食事から摂るコレステロール量は1日約0.3〜0.5gで、体内で合成される1日約1〜1.5gの約3分の1にすぎません。
体内では常に一定量のコレステロールが必要なため、生体はこれを合成するとともに、食事で摂り過ぎた時には、合成を抑制する働きもあります。

コレステロールを1個つくるには、18個のアセチルCoAと多くのの酵素反応が必要で、多くのエネルギーや還元剤を消費します。
このためコレステロール合成は、アセチルCoAが十分蓄積できる休息時に盛んです。
また大量に食べたり、砂糖を多く摂取してエネルギー源を急速に摂り入れた時も、コレステロール合成は盛んになります。
一方、有酸素運動をしているときは、コレステロールは合成されません。

コレステロールの多い食品を避けても、食べ過ぎや甘味嗜好があり、運動が嫌いな人は体内でコレステロールが合成されやすいといえます。
反対にコレステロールの多い食事をすると、体の恒常性(ホメオスターシス)を保つため、肝臓のコレステロール合成は抑制されます。

http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui3/q_045.html