強度近視による疑似緑内障というのもある。これはほとんど進行しないことから判断するしかなく、
1年待って進行具合を見て、進行してなければ「これは眼球の楕円形化による強度近視のため網膜が薄くなって
生じたものであり、今後眼球が変形しなければ、特に問題はない」と判断するのが正攻法なのだが、
医者として疑似じゃない可能性がある以上、一年も待つなんてことはできず、
疑似も非疑似と同じ「正常眼圧緑内障」で処理し、投薬するのが一般的。

投薬されたら最後、進行しないのが疑似だったからなのか薬によるものなのか振り分けることは不可能で、
疑似だった人はいらない薬を一生目にさすことになる。特に、その薬が目の周りを黒くするものであるなら、
これはかわいそうだ。

強度近視の人は、半年くらい薬を猶予してもらって、半年ごとに進行状況を見て、薬をつかうかどうか決めても
いいのではなかろうか。