ケトン食療法の副作用
胃腸障害が多く、他に脱水、低血糖、電解質 異常、高脂血症、高尿酸血症、腎結石、成長障 害等が挙げられている。
しかしいずれも導入初 期の絶食、ケトン食導入時に多く、そのためケ トン食療法の導入時には 1-2 週間入院してお こなうのが一般的である。長期継続により腎結 石、高尿酸血症、また成長障害などの合併症が 報告されている。


ケトン食療法を 1 年未満で中止した症例は 29 例(54%)と 半数を占め,発作の再燃による中止が一番多いが,
ケトン食を食べることにストレスを感じるなど食事を維持で きなくなる例も 5 例と多かった.ケトン体による副作用や,
高脂血症,結石などの副作用で中止した症例はなかったが,
ケトン食を 6 ~ 7 年と長期使用した例で,身長・体重増加不 良(3 例),汎血球減少を伴う骨髄低形成(2 例)を認めた. しかし,いずれも中止することにより,速やかに改善した