骨博士に聞け (桜木先生へのQ&A)
http://www.roundflat.jp/hakase/index.html

タンパク質は骨の「骨組み」です。

栄養不足が解消されて背が高くなりました!?

日本人が戦後、背が高くなったのは戦後の栄養不足が解消されたから、という話があります。
つまり、栄養さえ足りていれば、日本人はそれなりに背の高い国民なのではないかということです。
戦前の日本人は粗食でした。肉もさほど食べず、せいぜい豆類からタンパク質を取るという程度。
食べ物だけが理由とは言い切れませんが、足りていなければ大きくはなれません。

一方、北欧や北ヨーロッパの国には、背の高い人が多くいます。女性でも180cmくらいある人もめずらしくありません。
彼らは以前から高タンパクの食生活を、送っていたからではないかと考えられます。

アフリカの草原の人たちは背が高い人も多いですよね。カモシカなどを採って食べているので、
案外栄養が豊富なのかもしれません。

ただ、骨の調査でわかったことですが、江戸時代のころ日本人の身長は男性でも150p代がほとんどでした。
ところが鎌倉時代はもっと背が高かったというデータもあります。栄養だけでいうと、江戸時代の方が動乱の
鎌倉時代に比べて人々の暮らしも安定していて栄養がよかったのではないかとも考えられ、
やはり一概に栄養だけが身長に影響しているとも言い切れないようです。