アメリカのジョージア州アトランタにあるエモリー大学Emory University
)のJing Chen 教授らのグループは、食事療法による癌細胞の増殖量を比較する研究を行いました。

教授らは、普通の栄養バランスの食事、低炭水化物食、高脂肪食を食べたときの、癌細胞の増殖スピートを比較する実験を行いました。

その結果、皮膚のガンである黒色腫(メラノーマ)の6割、有毛細胞白血病、大腸がんと骨髄腫の1割程度は、脂肪とケトンによって急激に増殖することが判明したのです。

ケトンは糖質を食べないときに脂肪から生成される化合物であり
、普通の食事をしている場合と比べると、カロリーの90%を脂質から摂取する極端な低糖質メニューでは、癌細胞が4週間で2倍の大きさに成長することがわかりました。

教授らは、癌の種類によっては、食事中の脂質量を制限することが患者にとって有益であると考えています。
Metabolic rewiring by oncogenic BRAF V600E links ketogenesis pathway to BRAF-MEK1 signaling

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4530073/