インターネット上に横行する虚偽・誇大広告を禁ずる改正医療法が先の国会で成立しました。「免疫力アップ」「自然治癒力」を謳う医療施設ホームページの大部分がこれに抵触することになります。ただ、そのような対処はあくまでも広告のあり方に対するもの。
目下、わが国では倫理やモラルの観点から「エセ医学」そのものを裁くような法的規制はなく、先進諸国の中でもっともインチキに寛容な国であるとも言えます。
だからこそ、「がんが消える」「がんが自然に治る」にみられるセンセーショナルながん克服本のようなものを手にとる際には、批判的吟味を賢く働かせながら、妄信しないよう慎重に読み進めていくことを心がけて欲しいと願います。