>>970
だから縄文時代は何年前ですか?

最後に,縄文時代から弥生時代にかけて食生活の伝統が継続されたのか,
水田稲作によ る食性の変化はなかったのか,検討した。まず,各集団における炭素同位体比と窒素同位 体比の間で相関関係を調べた。
もしも,ある集団が主に2つの食物群をタンパク富源にし ているならば,その集団内の変異は直線的に分布することが期待される。
今回分析した人 類集団では,縄文時代の北黄金貝塚遺跡,大谷寺洞穴遺跡,向台貝塚遺跡,栃原洞窟遺跡 の4集団で炭素同位体比と窒素同位体比の問に有意な相関関係が認められた。
一方,弥生 時代集団では関東地方の海岸洞窟遺跡である安房神社洞窟遺跡と大浦山洞窟遺跡で同様 の相関関係が認められている。ふたつの時代の集団を比較すると,
両者の回帰直線の傾き が異なることは明らである(図1,図2参照)。