>>963
よっぽど都合悪いようですね


本研究では,骨試料中に残存するタンパク質コラーゲンを抽出し,その炭素および窒素 の安定同位体比を測定し,先史人類の食生活を推定した(米田ら,1996)。
資料は東北大学 医学部および東京大学総合研究博物館より,肋骨を中心に採取したものである。0.5gから lgの骨試料を純水でよく洗浄した後,水酸化ナトリウムで土壌有機物を取り除く。
さら に凍結乾燥および粉砕した後,セルロース膜内でIM塩酸と穏やかに反応させ,無機分画 を取り除いた。
さらに,残存分画を純水中で90°Cに加熱する,いわゆるゼラチン化過程に
よって純粋なコラーゲンのみを抽出した。
コラーゲンは元素分析計を用い炭素と窒素の割 合を測定し,その比(cm比)が現生動物のコラーゲンが示す範囲から外れた場合は著し
く変性していると判断して食性の検討からは除外した。