歯周病菌に対する各種抗生物質や抗菌剤がどれくらい効くかという論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio/47/3/47_3_146/_pdf

数値は細菌が殺菌される最低投与量で小さい方がいい
ジスロマックであるAZMは平凡というかむしろ成績が悪い

つまりジスロマックは殺菌能力が優れているのではなくて
バイオフィルムの破壊作用が優れているので歯周病に効く

おそらくここに出ている成績の良い抗菌剤と組み合わせればより効くかもしれないが
現状の効果でも十分である

まあ逆に言えばin vitroつまり試験管やシャーレ上では歯周病菌に効果的な
抗生物質でも実際には歯周病の治療ができなかったりするので
2000年にジスロマックが特異的に歯周病に効くことがわかったのはただの偶然である

もちろん2000年以前にもジスロマックで歯周病が治った人もいたかもしれないが
それで歯周病に治ったとは自覚できなかっただろうし
歯科医が化膿止めとしてジスロマックを処方したことも多々あったと思うが
次の治療で歯科医院で歯周病菌を曝露されて再感染してしまい効果がわからなかったのだろう

現在の歯周内科研究会の中心メンバーはHIV対策で歯科機器や院内の殺菌を徹底的にやっていたため
化膿止めとして処方したジスロマックで歯周病が改善したことに気が付いたのだ