糖質制限は最初は体重落ちて、結局カロリー制限になるって前々から主張していましたがね

2013年のアメリカ糖尿病学会(英語版)の声明では、過体重の患者の体重減少の方法のひとつとして2年までの短期間の低炭水化物食が推奨されたが、腎機能、脂質の特徴、タンパク質摂取量の監視と、適切な低血糖治療が必要であるとされた[17]。
2014年のアメリカ糖尿病学会の糖尿病患者の栄養摂取に関する勧告では、血糖値コントロールには炭水化物カウント法などが重要だとされたが、
カロリー源としての炭水化物・タンパク質・脂肪の最適なバランスは存在せず個人個人の食生活や好みに合わせるべきだとされた[18]。

糖質制限食の流行を受けて日本糖尿病学会は[3]2013年の提言で、
日本人の肥満の是正と糖尿病予防に関しては「運動療法とともに積極的な食事療法」と「総エネルギー摂取量の制限」
[19](カロリー制限[3])がもっとも重要であり、カロリー制限なしの炭水化物摂取制限は長期的な食事療法としての科学的根拠が不足しているため現時点では薦められないと呼びかけた[19]
。同学会は、炭水化物摂取は日本人の平均摂取比率と同様の50〜60%(150g/日以上)程度の比率を目安とし、どのような糖尿病合併症を持っているかによって増減させてもよいとした[19]。
1日当たり炭水化物50グラム以下とするアトキンスダイエットなど極端な制限法をこの提言は否定したものと考えられる[20]。

イギリスのDiabetes UK(英語版)は1型糖尿病患者には低炭水化物食の有効性を示すエビデンスが不十分だとして薦められないとした[21]
。2型糖尿病には1年未満の短期間に体重減少効果がある場合があるが、長期的な効果やリスクについてはエビデンスが不足しており、
低血糖症・頭痛・集中力低下・便秘等の副作用の可能性に注意が必要だと勧告した[21]。

Physicians Committee for Responsible Medicine(英語版)によれば、アトキンスダイエットなどの高タンパク質・炭水化物制限の手法には、動物性の食事に起因する健康リスクへの考慮が不足している[12]。