逆境の時に底力を見せつけるのはポールの常だが、癌で病床に臥すリンダほどの逆境はかつてなかったのではないか。
このアルバムはアコギの佳作が多く自然体なところが好印象で、個人的にはHeaven on a Sundayがいい。
私に愛があるとすれば、それは(天国で過ごす日曜日のような)あなただ…と声を合わせるリフレインはリンダ亡き今は涙を禁じ得ない。ジェイムズのギター参加も許す。
その後ヘザーにトチ狂ったのは心の痛手が大き過ぎたからだろうか。