観客の自席から撮影した画像というのはその席からのリアルな体験を
表す画像であり音源だよ。現在の個人向けのそうした機材は再生機能と
して信用できないものではない。ブートビデオで観客撮影のものが昔
から出回っている。たとえばLed Zeppelinの1977MSG公演とかがある。
ジミー・ペイジが白のドラゴン・スーツきている良く知られたツアーだ
だ。観客撮影特有のぼやけや音の悪さを考慮すればまあまあ楽しめ
ものだった。また、機能の低さはあるものの、再生される彼らの演奏の
テンションの高さ、ドライブ感、重量感は十分感じ取れるものだった。
当時の機材でさえ優秀なartistは感じ取らせるものを持っているもの
だ。
 現在の録画録音機材など当時よりけた違いに進化している。しかし
、たとえ1977当時の機材で撮影録音したとしても、あの声のひどさは
「ポールもひどい劣化したんだなあ。もう辞めた方がいいだろう」と
いう感想を抱かせるに十分だったろう。スタジオ録音でなければ分か
らないレベルのものではない。