「翌朝目を覚ますと、僕はまだその夢を覚えていた。そこで『うん、これはいいアイディアだ』なんて思いながら、座って曲を書き始めたんだ。
母が夢の中に現れた、そのときの感覚を思い出しながらね。」

つまりポール曰く、この曲での“Mother Mary”とは聖母マリアのことではなく、単純に彼の母メアリーだったのだ。

「この曲を作った時、僕はおそらく多くの人がこの曲を聖母マリア、聖処女マリアについて歌った一見宗教的な歌としてとらえるだろうなと思った。
でも、僕としてはどちらにしろ問題はなかったよ。人がどうとらえようと、それはその人の自由だからね。」
「だけど実際は僕の母が夢に現れて、ほんとうに『なすがままに』と言ったというだけなんだ。そして、それは最高のアドバイスだったよ。ありがとうママ!」

ついでにポールは有名な『イエスタデイ』が作られたエピソードについても少し語っている。

「『イエスタデイ』も夢の中でできた曲だ。でも、そのときは母があるフレーズを口にした、というのとはわけが違う。
このときは1曲丸々すべてが僕の頭の中にあったから。それがどこから来たのかは全くわからないけどね。」
「もし自分でその答えを出すとしたら、僕の頭の中にあるコンピュータが何年もかけて少しずつ曲を読み込んでいき、
それが最終的に夢の中でプリントアウトされた、なんて感じかな。まるで魔法のような話だけどね。僕にはそれ以外の合理的な解釈が思いつかないんだ。」

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