西本聖「西舘はタイミングを取りやすいフォームで球質も軽い、フォーム改造しないとプロでは通用しない」


実戦に入って、どうしても気になる点があった。コンパクトというか、テイクバックが小さく、下半身の使い方も慌ただしく動かして投げる独特な投球フォームをしている。この投げ方で、打者がタイミングが取りにくいのであればいい。しかし、コンパクトなタイミングでしか投げられないなら、かえってタイミングは取りやすくなってしまう。韓国チームの打者も、西舘の真っすぐに対してタイミングが合っていた。

もう少し、軸足に体重を乗せて投げられた方がいい。その方が下半身の力をボールに伝えることができる。西舘の真っすぐはスピードこそあるが、タイミングが取りやすいし、球質が軽そうに感じる。入団したばかりのドラ1投手にフォームの改造を勧めるのは気が引けるが、先発投手として長いイニングを投げる目標があるのなら、ちょっとずつでも下半身を粘り強く使って投げられるようにした方がいいだろう。
https://www.nikkansports.com/m/baseball/column/analyst/news/202402180001413_m.html