楽天・浅村、2年連続の3割30本100打点で「ライオンズ倒す」
https://www.sanspo.com/baseball/news/20190113/gol19011305030001-n1.html

 西武から楽天にフリーエージェント(FA)権を行使して移籍した浅村栄斗内野手(28)が12日、愛媛・今治市内で自主トレーニングを公開した。
グラブやスパイクを“楽天カラー”に刷新したスラッガーが今季の目標に掲げたのは球団初、自身2年連続となる「打率3割、30本塁打、100打点」。若手選手の“指南役”として勝者のメンタリティーを植え付けることも誓った。


 気温5度。冷たい雨が降りしきる今治市内で、浅村はロングティー打撃で鋭い打球を飛ばすなど入念に体を動かした。

 「毎年同じように体幹をメインに鍛えている。けっこう疲れますね」

 公私で仲が良い西武・熊代らとの合同自主トレ。雰囲気こそ和気あいあいとしていたが、既に身も心も“楽天仕様”だった。
新調したグラブは赤い縁取りがなされ、スパイクはナイキのロゴ、ひも、背番号3の刺繍(ししゅう)まで全て赤。「たまたま」と照れ笑いを浮かべたが、しっかりと新天地のカラーに身を染めていた。

 「自分の成績よりもチームが勝てるようにやりたい」と、あくまでチーム優先を強調しながら、今季の個人目標として掲げたのは昨季初めて達成し、楽天の選手では初となる「打率3割、30本塁打、100打点」の数字だ。
2年連続で達成すれば2015、16年の山田哲(ヤクルト)以来、パ・リーグでは2003−05年の松中(ダイエー、ソフトバンク)以来14年ぶりの快挙となる。

 若手選手の“指南役”にも名乗りを上げた。元来、人見知りではあるが
「自分も試合に出始めた頃は中島さん、栗山さん、中村さん、強いライオンズを知っている先輩たちにいろいろなことを聞いて今がある。質問されたことには答えていきたい」。
昨季主将として西武をリーグ制覇に導いた28歳は、その経験に基づく“勝者のメンタリティー”を伝えていく。


 「優勝したいという気持ちで楽天に来た。まずは、しっかりとライオンズを倒したい」。最下位からの下克上へ。浅村が杜の都を歓喜に包む。 (花里雄太)