近大・藤川、入団拒否も…阪神5位(スポーツ報知) 09/11/1

 阪神がドラフト5位で指名した近大・藤川俊介外野手(22)が、入団を拒否する可能性が高まった。30日、黒田正宏編成部長(61)らが東大阪市の同大学へ指名のあいさつに訪れたが、本人は同席しなかった。

4位以下なら社会人の東邦ガス入りを決めていた藤川サイドを説得するのは至難の業だ。

初対面の場に主役は不在だった。

阪神側から指名に至った経緯が伝えられ、1時間を超えたこの日のあいさつ。ただ、近大・榎本保監督(54)は「『高い評価はしている』と言っていただいた。でも、順位がすべての評価になると考えてます」と態度を軟化させることはなかった。

黒田編成部長が「きのう初めて(プロ入り条件が)3位というのを知った」と明かしたように、事前の調査不足が招いた悲劇。

実際、阪神を除く3球団が指名を断念しており、翻意させるのは困難。板挟みとなった藤川は前夜(29日)はほとんど眠れず、同監督に「考える力が鈍っている」と訴えているという。阪神で入団拒否となれば、1977年の池田親興(高鍋高、83年に入団)以来。