■中学軟式野球部員は7年間で12万人減った
 http://news.livedoor.com/lite/article_detail/14704112/

■有効な対策が打てないまま時間がたった

小学生、中学生の野球離れが進んでいる理由は、さまざまに推測されている。
野球遊びができる公園や広場がなくなり、友達同士や親子でキャッチボールを
することすらままならない土地事情に原因を求める意見もある。
あるいは、旧態依然とした高圧的・強権的な指導法がよくないという意見もある。
少年野球チームに子どもを入れると、お茶当番や送迎など親の負担が大きい
ことも嫌われているという。

どれも理由として正しいだろう。
しかし、一番の問題は、このような意見は最近出てきたわけではなく、もう何年も
前から指摘されているのに、手をこまねいたまま何も有効な対策が打ち出せないで
いる野球界そのものにあるように思われる。

高度経済成長の時代、子どもはたくさんいた。そして娯楽は少なかった。
黙っていてもみんな野球に親しんでいたのだ。その成功体験から抜け出せない
まま、昔ながらのやり方を続けてしまっていることこそが、問題解決への道を
遠ざけている。

その結果、今や競技人口の減少は危機的状況にあり、日本で野球をする子どもが
珍しい存在になってしまう未来すら見えかけている。