ヤクルトの好スタートを支える救援陣バッテリーの結束強めた宮本ヘッドの叱責
https://sports.yahoo.co.jp/m/column/detail/201804100002-spnavi
見逃してはならないのは投手陣、特にリリーフ陣の健闘だ。
球団史上最悪の96敗を喫した昨シーズン、チーム防御率はリーグワーストの4.2 1。救援投手の防御率4.31もリーグ最下位だった。
それが今シーズン、ここまでのチーム防御率はリーグ3位タイの3.71で、救援投手に限れば両リーグでもダントツの1.42を誇る。
「やっぱりピッチャーの踏ん張りがないと、なかなかうまく攻撃につながっていかないこともあるし、
点を取っても取られるっていう展開になると、どっちに流れが行くかわからなくなってくる。
そういう流れをしっかり止めてくれたんじゃないかなと思います。(中継ぎが)本当に頑張ってくれてますね」
本拠地の神宮球場で巨人を相手に3連勝した4月8日の試合後、小川淳司監督は救援陣の働きに対する評価を口にした。
この3連戦でヤクルトの救援投手による失点は、7日の2戦目で8点リードの9回に登板した抑えのマット・カラシティーが、1点を献上したのみ。
その7日はプロ4年目の風張蓮、翌8日は2年目の中尾輝(ひかる)が好救援でプロ初勝利を挙げるなど、リリーフピッチャーの好投が光った。
「ホントに頑張ってますよ。昨年の悔しさを持ってやってますし、みんな口には出さないですけど、やっぱり心の中ではそこの気持ちが一番強いんじゃないですか」
そう話すのは、1軍のブルペンを担当して2年目の石井弘寿投手コーチだ。
今シーズンはクローザーこそ新外国人の力ラシティーだが、ゲーム終盤を担う近藤一樹、秋吉亮、石山泰稚といった顔ぶれは昨年と変わらない。
皆なんとか昨年の屈辱を晴らしたいという思いで今シーズンに臨んでいる。
開幕前には、彼らの心に響く出来事もあった。
現在のヤクルトの1軍救援陣では最年長の近藤が言う。
「やり返したいっていう気持ちが伝わる話をムーチョ(中村悠平)がしてくれて、ピッチャーも『よっしゃ!やってやる』っていう気持ちになりました」