15年が経過し、最初30人いたメンバーのうち、今でも残っているメンバーは
もう5人になってしまった。

やめていった25人の中から、残っている5人を見て、
「やってもどうせ無駄だ。あきらめろ。」
という声も出始めたが、5人はそれでもやめなかった。

さらに5年が経ち、残っていた5人がそれ以上減ることはなかった。
しかし、やめていった者たちからのクレームはますます激化した。

「30人がかりでも出来なかったものがたった5人で出来るわけがない」
「予算の無駄遣いだ」
「患者に期待を持たせるだけ酷だ」
「ダメなものはダメとはっきり言ってやった方が患者のためだ」

etc...

そうして、かつては仲間だった者たちは、とうとう学会内で
その5人の妨害活動さえし始めた。