以下は、決意スレの 523による

http://life8.2ch.net/test/read.cgi/atopi/1184409413/523

へのレスです。

まず、情報を有難うございます。
血中に移行した(合成)ステロイドホルモンの半減期が数日程度であることは、
相当以前から、成分分析等でもわかっていますが、これは議論の対象となっている
酸化コレステロール説とは直接関係ありません。

酸化コレステロール説は、ステロイド成分そのものではなく、それが酸化変性したものの
蓄積が問題だと主張しています。しかも体内での滞留期間は、数日というものではなく、
一般的なステロイド依存症の症状の経過と同程度の時間スケール、つまり数ヶ月とか数年
だと言っているのです。
従って、ステロイドそのものの人体内における半減期とは直接関係がないのです。

ちなみに、ご紹介いただいた文の末尾の

> このことは塗布した成分の多くが体内に残っていることを物語っている。

という文章ですが、これは必ずしも正しい結論とは言えません。
なぜなら、その測定で見ているものはトレーサー(標識化のために用いた放射性同位元素)
の量であって、ステロイドそのものの量ではないからです。

具体的には、塗布した成分が体内で代謝されれば、その成分は活性を失うので、
消滅したことになりますが、放射性同位元素(これは分子ではなく原子核)は
代謝の過程で消えることはないので、最後まで測定にかかるわけです。
(つまりトレーサー測定は、標識化したステロイドそのものの残存量を見ているのではなく、
放射性同位元素の残存量を見ている。)