『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)

CIA分析官がウサマ・ビン・ラディンの潜伏先を特定し軍が殺害するまでの話。

同じ監督の『ハート・ロッカー』(2008年)もそうだが、ハリウッド映画にありがちな(派手だったり説明的な)演出は少なく、比較的淡々と話が進む。
見始めたときは若干退屈にも感じたが、気がつくと見入ってしまっているので、実は程よいバランスかも、と思わせられた。
ネタ切れでエンタメとして飽きられつつあるハリウッド映画としては1つのあるべき方向性なのかもしれない。

ちなみにクリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』(2014年)なんかも似たような話の進み方ではあるが、
敵の方にもやり手の狙撃手が現れて対決物のような話の流れがあり、少し興ざめした部分もあったので尚更そう思う。
(アメリカン・スナイパー全体としては史実だが、敵の狙撃手との対決の部分はフィクションらしい)

分析官の報告を元に、CIA長官含めた会議で軍が突入することが決まり、軍は殺害だけでなくその場にあった
パソコンなども素早く持ち帰る。へーアメリカの安全保障に関わる組織はこうやって動いてるんだ、という所もあり。