俳優演技の延長線を求められるアニメにおいては
俳優寄りの存在の方がより競争力があるというのは
業界の常識だと思うけどなあ

大塚明夫、オーディションを語る | かみのたね
http://www.kaminotane.com/2020/03/25/9077/

――アニメーション以外の経験が、キャラクターの立体感を作るために生きたということですね。

大塚:
そうですね。「画面を見ないで聞いていたら、日本のドラマか吹き替えか分からないようなものが望ましい」と
羽佐間道夫さんがおっしゃっていたのですが、僕もそうであったら素敵だな、と思うんです。
吹き替えの時、俳優の口の動きと合わせるため、助詞の部分を強めに言って寸法を合わせるというのが、
それまでのオーソドックスなスタイルだったんですね。
羽佐間さんや津嘉山正種さんなんかは、そのスタイルを取らずにやっていらして。僕もそうしたいと思っていました。
過剰なカリカチュアはせず、自然に聞いてもらえるような吹き替えがしたかったんです。
その吹き替えにおける自然な演技というのが、バトーを演じる上でも生きたのだと感じます