例えば、主人公が孤独に旅立つものとして書かれたシーンが、実は相棒との二人旅だった場合。
そのシーンは軽い直しではなく、相棒の紹介や主人公との関係性など交えた「どのように見せていくべきか?」という設計からやり直し…となります。
新規書きおろしですよね。ここから、深刻度が跳ね上がります。

「Level5)全ボツ」は、ゼロからの書き直しです。
「Level4)情報の間違い」の影響範囲が広い場合、シナリオまるごと破棄となることもあります。
かかった時間は取り戻せないので、よほどスケジュールの余裕がない限りは、これはたいへんな痛手です。

以上のことから、だいたい「Level2)伝わりにくいところを確認」か、「Level3)よりわかりやすい表現に」くらいのチェックで済むように、
そこを目指しながら、開発サイドとシナリオライターとの関係を構築していきます。

どういうことをするのかというと、重要な情報とシーンの流れを、開発側とライター側で協力し、プロットという形に練りあげていくのです。
そこに、不安や迷いなど、問題が残らないようにします。
「これで大丈夫」「あとはライターが書けばいいだけ」という状態です。