ある日部活から帰ると、リビングで兄(成人)と姉(高校生)がやってた。
兄は知的障害者。
兄の体は、池沼特有のトドみたいにぽっちゃりした体で、体はデキモノだらけ。
この醜悪な生き物が腰振ってる姿は、おぞましいとしか言いようがなかった。
事態を飲み込めない俺は、リビングのドアを閉めてそのまま家を飛び出した。

その日の夜、姉が俺の部屋に来た。
俺がリビングのドアを不用意に開けたので
姉は、俺に見られたことに気づいていた。
姉は、兄と性交渉するようになった経緯を教えてくれた。
兄との関係は、1年ぐらい前に突然兄に襲われてからだという。
言い聞かせてなんとかなるものじゃないし、巨体の兄には力じゃとても敵わないので
姉は、コンドームを買ってきて、避妊してもらうぐらいしか出来なかったという。
姉は、泣きながら話してくれた。

怒りで頭がおかしくなりそうだった。
俺は、両親に相談することを姉に言ったが、姉は頑として拒否した。
土下座してお願いしたけど、姉は首を縦に振ってくれなかった。 「もういい。こんな狂った家族の中になんかいたくない。死んだ方がマシだ」
そういって俺が二階から飛び降りようとすると、姉は必死に俺を止め、母親なら相談してもいいと言った。
一人じゃ切り出せないから付いてきてほしいと言われ
俺は姉に付き添って、母に事の顛末を説明した。
母は涙を流して話を聞いてくれ、
実は自分も時々兄の相手をしていると言った。

母と姉はオイオイ泣きながら抱き合っていたが
ショックのあまり呆然としている俺が横にいることに母が気づき
「ここからは女同士の話だから、あんたは二階上がってなさい」
と俺に言い、俺はリビングを追い出された。

その後、どんな話し合いをしたのか俺は知らない。
姉も教えてくれなかった。
だが、話し合いを終えて二階に上がってきた姉は、
晴れやかな顔をしていた。
ずっと一人で悩んでいた苦しみから解放されたようだった。

結局、姉は自宅近くに一人暮らしをすることになった。
その後、何度か母が兄の相手をしているのを見かけたが
母から、父には決して言わないよう堅く口止めされた。

母と兄が交わっているとき、俺は近くに住む姉の家に行っていた。
姉も事情を察してくれ、俺に合鍵を渡してくれた。

姉も母も話していないようなので、父だけはいまだにこの狂った家族の実態を知らず、兄は翼の折れたエンジェルだと信じて疑っていない