小学一年生の時の話。

クラスに悪臭を放つ不潔なデブがいた。ヤツは重度の知恵遅れで日本語もまともにしゃべれなかった。幼稚園は池沼に縁がないような私立のお坊ちゃんな所を通ってたので俺が初めて遭遇した未知の生物だ。公立学校特有のクリーチャーとも言える。

ヤツは隣の女の子にツバを吐きかけるクセを持っていた。
『やめて!お願いやめて!』
幼女の悲痛な叫び声が教室に響く。
ヤツがツバを吐きかけたと分かる合図である。歯など半年以上磨いていないらしくメチャクチャ臭い。
先生がすかさず飛んでいき女の子を助け水道場に連れていった。何度洗っても臭いが落ちないらしく女の子の顔はヤツのツバの臭いがすごかった。
女の子は涙が枯れるくらい泣いていた。これが毎日なんだから地獄だろう。

女の子の家は俺の家に近かったので一緒に帰っていたのだが毎日暗かった。とにかくなんとかしたかった。

女の子はクラスでトップ3に入るくらい可愛いかったので池沼に対するヘイトは日ごとに増していった。
当然、池沼は孤立を深めてクラス全員から嫌われていた。

ある日俺は先生に言った。
「女の子が可哀想だし席替えをするべき。」
するとこう返された。
「池沼くんは色々ワケありなのよ。だから無理なの。」
納得いかなかった俺はカーチャンに頼んで学校に抗議してもらった。

そしてこのようなことが分かった。
・特別支援学級に入るように学校側が説得しているが池沼の親が拒否している。
・池沼の親は自分の子供が池沼だと思っていない。
・池沼の家は地元じゃ有名な部落にあって借家住まいの貧乏人。
・部落の人間だから学校も関わりたくない。
・女の子は池沼のお気に入りらしく隣の席がいいらしい。

結局、女の子は転校。池沼は6年間一般のクラスに在籍した。

当時は親が言ってたことが理解できなかったがあとになって理解できた時は闇の深さを痛感した。