サンダーバードがウケたのは、ドラマとギミックとが絶妙なバランスで両立していたからだという事を円谷は判っていなかったと思う。
今でも語り草になっている各メカへの搭乗→発進シーンは勿論、ゲストメカの描写に関しても向こうはしっかりしていた。

それと比較すると、マイティジャックは変にドラマの方に傾き過ぎたと言うか…
メカの魅力というものがほとんど描けていないんだよな。
マイティ号の発進シーンにしても、ドックへの注水→ゆっくり前進→ゲートが開いて海中へ→浮上→空へ飛翔という流れを見ていても
どこか退屈と言うか、サンダーバードのような「ワクワクするもの」が感じられない。
巨大感を出すための高速度撮影を使ったカットもただ冗長なだけで、意図したほどの効果は上げられていないのが現実だろう。

その辺が決定的な違いなのかなと思う。