学年誌での「ゾフィ最強推し」は幻想を作りたかったんだと思う
最終回でゼットンに敗れたウルトラマンを救いに来た事で別格に設定することが容易だった
ゾフィのまだ見ぬ未知の能力に幻想を抱かせることでウルトラ兄弟に神秘性を付加したかったのだと思う

しかしよく考えればゾフィはゼットンに敗れたウルトラマンを事後に救いに来ただけでゼットンを倒したわけではない
それより何よりゾフィは主役シリーズを持っていないのだ
それを少年誌の記事だけで神格化するのはいささか無理がある

もしそうしたいのであれば、他の兄弟が客演してもゾフィだけは簡単に出すべきではなかった
他の兄弟たちが全員ピンチに陥った時に颯爽と現れてその窮地を救うような描写にすべきだった
主役シリーズがないのだからそうやって存在を差別化すべきだった

ところがAではゴルゴタやヒッポリト戦で他の兄弟たちと同じようにやられているのでなんの差別化もできていない
完全に雑魚扱いであり最強の説得力がまるでない
タロウではあろうことか頭部に引火した挙句バードンに滅多刺しにされてやられる始末

視聴者はゾフィの強いところを見ていないのだ
それどころかほとんど無残にやられるところしか見ていない
これで最強を主張してもなんの説得力もない
逆に少年誌で散々神格化してアゲられただけにこの情けなさの落差は半端ない
なんとか脳内補完しようにも、ゾフィには主役シリーズがないのでその記憶を視聴者は持ち合わせていないのだ