座頭市千両首では忠治が老け過ぎていたかもしれない。
ただ時代劇の約束事を見せてくれた。
円蔵や浅太郎などの僅かに残った子分達と共に赤城山に立てこもる落ちぶれた忠治、
捕り方の御用御用の御用提灯、山に張めぐられ触れると音のする
(カランといったか)捕り物用具や、馬子が引く馬、市が腰掛ける千両箱の
場面なんかは鍋島の猫騒動(碁盤の上に生首が乗っている)のシーンを
想わせてくれた。八木節も効果的に使われていたんじゃないかな。