仲代ら捜査本部としては:
(1)あのままでは、誘拐だけの罪科で罪が軽い(被害者の存在との不釣合い)
(2)このままでは、別荘番夫婦2名の殺害は立証が難しい。
(3)竹内が、殺害目的で高純度ヤクを購入したということの立証が難しいから。
ということで、竹内にもう一回犯行を行わせて、立証しようとしたのでしょう。
(映画内でそうそう説明されていましたね)
その時に:
(A)ヤクの受け渡し(取引)を現場確認した(証拠)
(B)おそらく、あの時のヤクの売人は逮捕した(証人)
(C)別荘にやって来た竹内本人からヤクを押収した(証拠)
これらは、竹内の殺人についての強力な証拠になったでしょう。
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しかし、です。
考えてみれば、市民の安全を最大限まもる:ということを警察の使命の
1つと考えるならば、誘拐の犯罪行為が確定した時点で竹内を拘束した
ほうが適切だったのではないか?という意見も当然あるでしょう。
その場合は、映画のようにヤク中が一名死亡した場合の逮捕結果より
も竹内の罪は確実に軽くなるでしょう。ただし、単なる営利誘拐だけの
罪ですんだかどうか?
もちろん、映画としては、あの判断のほうが断然面白いのですが。
捜査の緊迫した場面と;竹内が死刑になったのだ!という映画観客の
カタルシスの部分で。
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