【溝口健二】 西鶴一代女
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『正信念仏偈』をあげつつお春に過去をネチネチ聞く嘉兵衛
(進藤英太郎)の表情が忘れられない。 近くのツタヤ10作以上DVDで置いてあるのに何故かこれがない・・・ これと武蔵野夫人は新東宝で会社が違うからね
今後もレンタルにはならないんじゃないかな 西鶴カットされているシーン、御殿内で朋輩・奥方達に疎まれ人形に見立てたお春を皆で罵り引きずり回すとゆうこの映画の見せ場の1つです。このシーンがカットされているためタイトルに名前があるのに出ない女優多数あり。 最後のほうで。
崩れた土塀、巡礼姿。
あの場所は京都市内ですか?
お春と手代(大泉洸)が餅を食っていて、手代が捕まるシ−ン。
あれはやはり、城南宮近くのおせき餅の横ですか? >>98
なんで猫を人間が演じているのを判るようにしているのか意図が不明なんだけど、
どなたか解説を。 悪いけど その質問の意味がようわからん。>>109
猫に髪をくわえさせるシーンは絶品だね
影絵のように光と影の映像で三味線?の名調子にアクセントをつける禿頭と[ああ!」
怪奇ミュージカルの名シーンだな
これだけ音と映像と人間の妙が分かっている監督は他にいない そのシルエットは人間が猫のふりしているんでしょう。 この時代の映画って
ホントにどこに出しても恥ずかしくない
グレード高すぎだよな
でも考えたらこの時代の日本の監督は
巨匠だらけだよな
小津、黒沢、溝口って…
木下恵介だって
イスラエルとか中国あたりで結構人気あるし
特に成瀬なんかは好きな好きな外人は
あのやりきれなさに
堪らなく共感できるって 黒澤や成瀬や小津と決定的に違うのは
音楽や物音が止んで「しーん・・・」としてる場面
そこでは事件が起こるんだけど決してアップにしたりしないで
画面の隅っこで悲劇的な場面が進行する
この辺のセンスは日本の監督では他にいないな 海外の監督でもほかにいないんじゃないの
「マリヤのお雪」で山田五十鈴が突然「お雪・・・」という一言から次の台詞までの沈黙の間とか
映画における劇とは本当はこういうものなのかと、あらゆる面で熟達してるなと思う 寝る前に見始めたら止まらなくなり、見終えても全然寝られなくて困った。
この映画を知らずにン十年生きてきた自分が信じられない。
DVDを買われた方、画質はいかがですか?
ビデオで見たのですが、フィルムの状態はあまり良くないようで、DVD購入を迷っています。
下手するとビデオの方が見やすい、ということがよくあるので・・・。 韓国版西鶴は最悪の地雷
画面暗くて何やってんのか見えないし英語字幕が焼き付けられてるし
おまけに観る度に韓国字幕をNONEに設定しないと英語字幕&韓国字幕で表示される始末 DVDの応募券集めて これの音楽ギフトカードもらったけど
使えねえじゃんかよ ああ やっと念願のこの映画見ることができたんだけど、最後のドタバタ劇の演出は正直
予想外で個人的に拍子抜けでした。もっと山椒大夫風ならよかったのに・・・
ただやっぱ田中絹代にはひたすら脱帽。 こんなにユッタリした気分で観れてしかも退屈しない映画を初めて観た。
個人的には邦画No.1かも。
「山椒太夫」は悲劇的で美しい映画だけど、この映画や「近松物語」は江戸の
戯作の様式美だからあんまり悲しくない。
そこが個人的には気に入っているんだけど。
しかし三船も溝口作品に出るとこんな風になるんだねw 冒頭での仏像の並んだお堂に入ってから、ゆっくりと無表情で
頬被りをスルリと取るシーンがたまらない。 西鶴は音が凄い
近松もいいけど凝らしている
西鶴は音が雰囲気として漂ってる
東洋の美の真髄が西鶴にはあると思う ラスト近くに出てくる仏塔のてっぺんにワイヤーらしき物が
見える。 お春が最初(エピソード1)からオバさんなのがなあ。。。 >>129
特にあごのたるみが気になるね。白黒なんだしもっと化粧や整形技術でその辺なんとか
ならんかったのかと思うんだけど。 田中はこの映画で歯を全部抜いて、
ある期間ずっと断食させられたって何かの本に書いてあった。
何か凄まじいエピソード。
木下の「楢山節考」と溝口の「山椒太夫」とのエピソ−ドがミックスに
なってるだろ。 アマに1000円の廉価版が発売されてたけど画質とかどうかな 同じ廉価版の「武蔵野夫人」より画質はよかった。
最初は夜のシーンだから、暗くておやっと思ったが次の回想シーンに移って
明るい昼のシーンになると画質もくっきりしている、のがわかった。 メガネをかけた老人の侍役の人が味があっていいね。
進藤英太郎の集めた京娘たちを一人一人品定めする
シーンは笑える。 何がいいって絹代さんの京言葉が最高です
彼女の最大の武器ですな
「噂の女」の台詞回しも光ってます BBCが100大映画の一つに選んだらしいが溝口の作品で一番という感想はない。
沢村貞子の出てくるエピソード以外は退屈だった。 ドナルド・リチーが田中絹代が愛欲の犠牲者に描かれすぎていると書いていたが、
そうだと思う。技術的に世界最高水準なんだけどね。くさしてすまんかった。 >>141
すべてのエピがネガティブな愛欲じゃないと思うけど?
三船とか大泉のエピなんて純情じゃないっか。 リチーみたいな批判はリアリズムや社会批判という
観点を重視しすぎてるから出てくるんじゃないか?
フェミニズム的なテーマ性を含んでるのは否定出来ないけど、
全体的にはどう考えたってリアルな物語じゃないしなぁ。 >>144
141だけどさ。実は、ちょっと遠慮して書いたんだ。
リチーは、田中には愛欲人生に対する感謝がなかった、と書いた。
つまり、エッチ大好き!というあられもなさがない。
そんなのなくてもいいんだけどね。あってもなくても、
世界映画の最高傑作の一つという事実は変わらないだろう。 >>145
なるほど
リチーは西鶴の原作と比べて言ってるわけだね。
そんなの意味無いのにね。 この映画からリベットの「修道女」が生まれたのだ。
リベットに続く猛者はおらんのか。
VFX自慢のアメ公はどうした?この腑抜けどもめ。 これ、去年のNHKBSの溝口特集でやらなかったんだよな
むかしビデオで見た中でも最高のインパクトだったのに この映画の三船敏郎は男前にした西川のりおに見えた・・・ >>140
映画百年のときのトーキー100本のやつね
キューブリックが一本も入っていないという
俺なら溝口を最低五本は入れるけどね
浪華悲歌、残菊物語、西鶴一代女、雨月物語、近松物語 近所のレンタル店には何故か置いてありません。
他の代表作は殆ど置いてあるのに。 つまらなくはないけど最高傑作というには映像がちとしょぼいかな。 いや、でも他の溝口作品のような圧倒的な映像美や幽玄さが無いような気がする。
撮影所を使えなくて、枚方パークを使わざるをえなかったのがまずかったか。 やっぱり宮川一夫が撮らなかったからだろうな。
溝口の晩年の作品は彼の力が大きかった。 >>155
>圧倒的な映像美や幽玄さ
それって溝口の1面に過ぎんと思う。特に最後期の。 もちろんそうだけど、その1面が決定的に足りなかった>>西鶴
なにも何から何までしょぼいとは言ってないよ。
素晴らしい映画だよ西鶴は。 >>157
宮川が撮った雨月とか山椒とかは映像が素晴らしかったものね。 まあ、でも1995年のキネマ旬報の批評家が選ぶオールタイムベストでは
「西鶴一代女」が溝口作品では最高位の5位だったけどね。 宮川のキャメラが素晴らしいのは確かだけど、
なんか名前に惑わされすぎの気もするな。
雪夫人とか残菊とか観た事あんのかな。
宮川はあくまで溝口の後期を支えたに過ぎないワケで。
宮川宮川と叫ぶ輩に限って三木茂の名すら知らない法則 とはいえヤッパリ山椒大夫とかの方が西鶴よりも胸を打つんだよなあ。
田中絹代の演技も西鶴だとちと無理があるし。 この映画は喜劇映画と言っても差し支えないですよね? 少なくとも泣く映画ではないと思うよ。
あえて言えば諸行無常を感じさせる映画。 別に泣ける必要ないだろ。
泣けないと良い映画とは言えない訳じゃあるまい。 自分としては溝口で一番泣ける映画はこれなんだけどね 『ブーリン家の姉妹』が溝口作品を髣髴とさせた。
この映画、とてもストーリーが深く、展開が面白かったです。
ラストエンペラー以来の大作だと思います。
恐らく、この映画、アカデミー賞穫れるんじゃないでしょうか?
何より、異性をその気にさせるための、
女性側それぞれの、対照的な戦略が見てとれ、
現代にも通じる、処世術が学べる。
最近では、稀に見るいい映画でした。
冒頭の夜道を歩いている田中絹代の後姿のショットがいいね。
「マイティジャック」を借りて見たら、にせ田舎大尽役の柳永二郎が
目蓋も口も重たげに出演していたよ。 __,ィ ヽ. `ヽ.
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/ / i /l/|_ハ li l i li ハ
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{イ l / l li //___ リ_lノ lル' lハ. ソ
i| /レ/l l l v'´ ̄ , ´ ̄`イ !| ll,ハ
ハ| ll∧ハヽ ト、 '''' r==┐ '''' /l jハ| ll ll
〃 ‖ レ'¨´ヽiへ. _ 、__,ノ ,.イ/|/ ノ ll l||
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面白いわよ・・ >>168
残菊物語はラストあたりがちょっと泣ける
>>169
赤線地帯の京マチコの台詞は笑える
あえて言えばだけど 祇園囃子で河津清三郎が若尾文子に鼻を噛まれて絆創膏を鼻に貼っている
姿は笑えますよ。 産んだ若が当主になったのはいくつなんだ
殿は身体弱ってたくせに20年以上生きたのか
文吉が捕まってから松平家で我が子を見るまでの時間の流れがよくわからない
三味線弾いてたときに、駕籠で運ばれてた高貴な少年はお春の子供じゃないよな?自分の子供と重ね合わせたのかな。歳が違いすぎるけど
駕籠の子供見た→その日の夜化け猫言われる→数時間後ラガン堂で倒れる→母、くる。子供が殿様になったという知らせ→また追放
この流れは短い期間
→尼の格好で托鉢みたいなことする 冒頭近くの絹代が御所から下がる途中の超ロングショット。
身分の低い側がお辞儀をする時に立ち止まり相手が過ぎるのを待っている。
何気ないシーンだが、厳格な身分制度がこの映画のテーマの底にあることを
無意識に見る側に植えつけていることに感心した。
動く絵巻物を見ているような気分になる映画。
筋だけ追うと、まったくの作り話なのだが、
この映画は、一人の女の年代記をあたかも
その時代のドキュメント・フィルムを見ている
ような感覚にさせてくる、不思議な魅力を
持った映像作品。
「西鶴一代女」は、他に類似した作品が
見当たらないほど特異で秀逸な映画。
あえて探せばギリシャ映画「旅芸人の記録」
くらいしか思い浮かばない。 >>178
溝口で笑えるところは進藤英太郎が山田五十鈴に篭絡されていくところの「祇園の姉妹」とか
志賀廼家弁慶と梅村蓉子の掛け合い漫才がある「浪華悲歌」とかかな。
どちらも只でネットで観れるよ。 >>176
ウチ(広島)のフタバ図書にあるよ。
東京だったらましてでしょうに。 現在観る事のできる映画「西鶴一代女」は完全オリジナルではありません。
大事な場面がカットされているからです。それゆえタイトルに名前がありながら
登場しない俳優がけっこういます。 溝口映画で笑えるところ
山椒大夫、佐渡で田中さんが足の筋を切られた後、崖の上をよろよろ
歩いてきて、連れの女性の台詞”ここからは新潟がよく見えるね”
新潟は昔、越後と呼ばれていたと思ったのだが。 クレーンからクレーンに飛び移って撮ってるショットがあったことを知って
トリュフォーだかゴダールだかがショック受けたのってこの作品だったっけ? これとか山椒大夫の役とかは田中絹代の独壇場。
さすがの山田五十鈴とか高峰秀子も敵わない。 加東大介は、姉の沢村貞子ともども『西鶴一代女』にも、同時期の成瀬の『おかあさん』にも出演しているが、
役柄がまったく逆なので、巧者ぶりが伺える。
加東大介は、田中絹代の紫綬褒章受章記念パーティーに出席して絹代と話している写真が、
昨年の絹代生誕100年のとき展示されていた。
ビンボだから1000円の廉価版で観ようと思うんだけど、
やっぱり東宝のやつを買った方がいいかねえ・・・
画質も音声もやっぱり段違い? 正式版の「歌麿」「残菊」より画質はいいぐらい。
正式版の「夜の女たち」のような大きな傷もないし。
音声もよく聞こえる。 俺はビデオで15年以上前に観たっきりだな・・・
まあ画質は廉価版といい勝負だろう。 >>178
2年前のカキコにレスるのもなんだが、噛まれるのは鼻でなく舌じゃないの? >>146
それなら西鶴の名前をわざわざ題名に入れる必要ないし。
溝口は女を見下してる。
小津もそうだけどね。 前回観た時は、田中絹代の演技に感心した。
今回は、やるせなくてつらい。 >>200
> 溝口は女を見下してる。
溝口は女性の賛美者ですよ。
若い娘役は無理あると思った
それだけ残念
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