中教審の答申では、知識を覚えることに偏りがちな現在の入試から、知識の活用や
思考力を評価する試験に転換させる必要があるとして、▽大学入試センター試験を
廃止し、複数回受験できる新たなテストを導入することや、▽各大学の個別入試は
小論文や面接などで生徒の能力を総合的に評価し、多様な学生を確保するよう求
めています。

(略)

早稲田大学「大いに歓迎」

毎年、およそ10万人が受験する早稲田大学は今回の入試改革について、「大学が
独自に進めてきた入試改革を後押しする内容で、大いに歓迎する」と答えました。
多様な学生を確保するため、学力以外の能力を評価する選抜試験をすでに実施して
いるということで、今年度からは50人体制の「海外リクルートチーム」を作り、世界各地
から優秀な学生を集めようとしています。
海外の高校に出向いて大学の魅力をPRするほか、発展途上国の若者にも来てもらおう
と学費以外に月11万円の生活費を支給することを前提とした入試を行っています。
将来的には留学生を今の2倍の1万人まで増やし、学生全体の2割に引き上げることを
目指しています。
早稲田大学の沖清豪入試開発オフィス長は「社会が求める人物像が大きく変わってき
ている。留学生の多様な文化、価値観を早稲田の中に入れてもらって、日本人の学生
にポジティブな影響を与えて欲しい」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150131/k10015114441000.html