【良い転機】
3年目の後半に花形とされる部署に異動。意外にもそこの仕事が性に合って、評価されるようになった。取引先が直属の上司や先輩でなく俺を指名してコンタクトしてくるようになったり。

役員、部長に引き上げられて、若手の頭脳などとおだてらた。

【出向】
三十路になると、役員に推薦されて中央省庁に課長補佐として派遣された。年上の係長と東大卒の若い係員が部下についた。

業務内容は新しい法律を作ること。滅茶苦茶大変だったけど日々刺激的で、学生時代は公務員を考えなかったが俺の本当の適性は官吏だったのかと思った。

この時が人生のピーク。

【悪い転機】
俺の省庁派遣中、俺を引き上げてくれた役員が権力抗争に敗れて会社を去った。会社に戻った俺は、元役員派と見なされたのか、実権を握った新役員とその取り巻きくら嫌われた。俺が派遣前にいた花形部署も、元役員色が強いとして解体。

俺は日陰部署で冷飯食いを数年続けている。

【展望】
この間、会社の業績悪化で中堅若手の待遇が削られて、同業他社比7〜8割程度の給料に。中堅若手が続々転職して、会社は中高年偏重の年齢構成に。

しかし、俺はというと相変わらずコミュ障だから転職面接に通る自信がなく、会社で燻り続けている。

給料は安いが、家族3人ならギリギリ埼玉か千葉では生きていけるので、今さらの転職が怖い。

【結論】
ある程度目的意識を持って、合理的にリスクを取れる奴でないと人生後悔ばかり。早稲田の後輩たちには是非戦って欲しいな。