【内側から見た東芝】半導体メモリー事業のキャリア採用社員が分析する
“ドМないい人”カルチャーと不正を生む構造――みんな上司しか見てない、「成功したこと」にしてしまう…
http://www.mynewsjapan.com/reports/2320

2016年半ばに粉飾決算発覚後の混乱やリストラにメドがついたと思ったら、
年末になって今度は米国の原発事業で7千億円超の巨額の隠れ損失が表面化、
2017年3月期は1兆円超の最終赤字見通しで債務超過転落が決まった東芝。
それでも2018年3月期ボーナスは昨年より上積みされ「最低でも年2.5カ月分」で妥結(2017年3月22日)し、
来期入社の新卒採用も再開するなど、国策依存の巨大企業らしく、危機感はみられない。
4月1日付で分社化した「東芝メモリー」の売却益で復活を見込む。
だが不正を生む企業カルチャーは、人が入れ替わらない以上、変わるものではない。
他社から中途採用でメモリー部門に入社した“外様”の中堅社員(理系・院卒技術者)は
「この会社は感覚がズレており、不正は再発する」と分析する。
外部の視点で、「内側から見える東芝」の現状と問題点を聞いた。
【Digest】
◇会社分割で、東芝メモリーに
◇面談2回で新会社に自動転籍
◇技師長を通さないと進まない
◇『東芝を変えてゆく7つの心がけ』
◇「政治力に長けた無能」が出世しやすい構造
◇感覚がズレてる、とにかく甘い
◇向いているのは「与えられたことをやる人」
◇提案力がない下請け部品メーカー
◇半国策の「インフラ企業向け下請け技術者集団」