北海道苫小牧西高校の校門前で4月下旬、道高校教職員組合(高教組)の
苫小牧西高校分会に所属する同校勤務の教員が、生徒たちに対し安全
保障法反対のビラ配布と署名活動を行い、これを問題視した学校側がビ
ラを回収、署名活動も中止させたことが分かった。学校側は「極めて政治
色の強いもので、配慮に欠けた不適切な行為」と判断し、保護者にも文
書で今回のいきさつを説明し謝罪。一方、同分会は「正当な組合活動の
範囲」と反論している。同分会が配布したビラは、『安全保障法=戦争法
に反対する署名にご協力ください!』と見出しを付け、『安保法は戦争に
巻き込まれる恐れの強い法律。廃止するため、今日放課後に校門前で
戦争法に反対する署名活動をしますので、ぜひ協力してください』などと
記している。同分会所属の複数の教員が4月26日午前8時ごろから校門
前に立ち、登校の生徒にビラを配布。約30分間に約200人に手渡した。
さらに同日午後3時15分ごろ、同じ校門前で、下校の生徒から署名を集
める活動を始めた。教員は休暇を取得してビラ配布や署名活動に当た
っていたが、ビラの内容を知った丸山由之校長が「極めて政治色が強く、
生徒や保護者、地域住民に誤解を与えかねない不適切な行為」と判断、
各クラスの担任教員に生徒からビラを回収するよう指示。校門前で既
に始まっていた署名活動の中止を求めたという。学校側は27日朝にも
ビラを回収。28日朝には、丸山校長が生徒に対し、全校放送で署名活
動の中止やビラ回収に関する経緯を説明。保護者に対しても同日、説
明と謝罪の意を記した文書を出した。hktysrtet