転職、資格取得、留学……逃げ出す一般職女性

すでに銀行の一般職で働く女性たちにもある変化が起きている。
中高を都内の私立女子校で過ごし、現在は都内の大学院に通う女性(24)は、 私立女子校時代の友人のうち数人がメガバンクの一般職で働いている。今年で2年目だ。
「当時の就活の頃からAIなど自動化の話は出ていたので、『将来的にはヤバイ』と思っていたようですが、『ファーストキャリアは大手がいい』『10年は安泰』だからと就職を決めたようです」
だが、全体の採用枠も減り、「社内の雰囲気が悪くなってきた」と相談を受けるように。
当時予想していたよりもっと早く仕事がなくなるのではないかという不安から「転職を考え始めたり、
スキルアップのためにファイナンシャルプランナーの資格取得や公務員試験受験の勉強を始めたり、留学資金をため始める女性も出てきた」と、友人たちについて話す。
この女性は卒業後は公務員として働きたいというが、一般職の採用枠が減っていることに危機感も覚えている。
「一般職がなくなるというのは、女性の居場所が崩れていくようなもの。
学校でも早いうちから今の状況に合ったロールモデルを教えたりキャリアプランを考えられるような授業をして欲しい」